傾斜マンション問題について

傾斜マンション

マンション業界が大変な事になっています。杭工事に問題がありマンションが傾いてしまったとの事。
これは一大事です。少し記事を抜粋して考えてみます。

 

「三井不動産グループが、2006年に分譲した横浜市都筑区の大型マンション4棟で、虚偽の地盤データなどを基に基礎工事を行い、建物を支える杭くいが固い地盤に一部届いていないことが14日、分かった。
このうち1棟は傾いており、事業者側は基礎工事と傾斜の因果関係を調べている。市は建築基準法違反の疑いもあるとみて調査を始めた。

市建築局によると、マンションは大型商業施設に隣接する4棟計705戸の大型物件で、敷地面積は約3万平方メートル。

傾斜が生じたのは11階建てのマンションで、住民が2014年11月、棟と棟をつなぐ廊下の手すりが傾いていることに気づいた。事業主の三井不動産レジデンシャルと、施工会社の三井住友建設が調査したところ、建物の両端で高さが最大2・4センチずれていると分かった。

さらに、この棟に使った杭52本を調べたところ、28本調べた時点で6本が、地盤の強固な「支持層」に届いておらず、ほかの2本も打ち込んだ長さが不十分と判明した。」
2015年10月14日 13時03分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

 

「三井不動産グループが販売した横浜市都筑区の大型マンションで、基礎部分の杭くいの一部が強固な地盤(支持層)に届いておらず、建物の傾斜が確認された問題で、杭の打ち込み工事を請け負った旭化成建材は14日、施工の不具合と、工事に活用する地盤データに転用・加筆などの改ざんがあったことを明らかにした。
同社は補強・改修費用を全額負担する。親会社の旭化成は同日、副社長をトップとする調査委員会を設置した。

横浜市建築局によると、マンションは2006年に分譲を開始し、07年に完成。4棟計705戸で、敷地面積は約3万平方メートル。14年11月に、西棟と隣の中央棟をつなぐ渡り廊下で、手すりの高さが2センチほどずれ、西棟側が低くなっていることに住民が気づき、売り主の三井不動産レジデンシャルに連絡した。

 同社と施工会社の三井住友建設が調べたところ、西棟の杭52本のうち28本を調べた時点で、6本が支持層に届いておらず、他の2本も打ち込みの深さが不十分だった。」
2015年10月15日 12時26分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

 

 

「三井不動産グループが販売した横浜市都筑区の大型マンションで、基礎部分の杭くいの打ち込み不足や工事データの転用が見つかった問題で、打ち込み工事を請け負った旭化成建材の親会社の旭化成は、調査委員会を設置してデータ転用の経緯を調べるとともに、旭化成建材が過去10年ほどの間に手がけた物件でも不正がなかったかを調査する方針を明らかにした。物件数は全国で最大3000件に上り、マンションだけでなく、商業ビルや工場なども含まれるという。旭化成建材は、工事データの一部改ざんを認め、「作業の不手際でデータの一部が欠損したり、うまく取得できなかったりしたため、正常なデータで取り繕おうとした」などと説明している。

問題のマンションは4棟計705戸で2007年に完成した。14年11月、西棟(11階建て)と隣の中央棟(12階建て)をつなぐ渡り廊下で、本来は同じ高さの手すりに2センチほどのずれがあると住民が指摘。三井側の調査で、西棟が傾いており、西棟の地中に打ち込まれた杭52本のうち、少なくとも8本が強固な地盤(支持層)に届いていないなど、深さが不十分だったことが分かった。」
2015年10月15日 15時43分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

 

 

「三井不動産グループが分譲した横浜市都筑区の大型マンションで、建物を支える杭くいの一部が固い地盤(支持層)まで届いていなかった問題で、販売した三井不動産レジデンシャル(東京都中央区)の藤林清隆社長は15日夜、住民説明会を開き、傾いていない3棟を含め全4棟の建て替えを基本的枠組みとして協議していく考えを明らかにした。

杭打ち工事を請け負った旭化成建材(千代田区)は、過去約10年間で手がけた全国約3000棟について同様の事例がないか緊急調査を始める。

説明会で三井不動産レジデンシャル側は、部屋の買い取りや、精神的負担についても補償する考えを示した。さらに、一時避難先としてホテルに宿泊する場合の費用や、建て替え完了までの仮住まいの費用も補償すると説明した。」
2015年10月16日 08時35分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

 

とまあ・・・久しぶりに起こったマンション大惨事です。この業界では定期的に問題が起きますね・・・
これからマンション内覧会を控えている人はとても不安なのではないでしょうか。特に当該メーカーの物件を購入している方はさぞかし不安でしょう。

ではどの様にすれば自分のマンションが安全か確認できるのでしょうか?
マンション内覧会同行業者?一級建築士?に頼れば問題は解決できるのでしょうか?

今回の様なケースの場合、残念ながら「解決できない」と言わざるをえません。
悪質なのはデータそのものが転用されていたと言う事。その為、住宅性能評価も取得しています。
この評価を取得する為には度重なる検査を行い、現場の確認も行います。しかしその際に参考にする調査結果が転用されている場合、その虚偽を見破る事は事実上不可能です。※杭穴に潜って深さを調べるわけにはいきませんからね・・・
じゃあ第三者検査は意味がないのではないか・・・と言われればそれまでなのですがこれが、現在の日本の検査の限界です。

ですから、マンション内覧会でその内容を発見できるかと言うと・・・こちらも残念ながらほぼ不可能です。

それでも、自分達だけで内覧会へ行くのは不安だと言う方はプロに同行をお願いするのは決して間違った選択肢ではありません。
「プロは専門知識や内覧会の経験も豊富だろうから、自分達には思いのよらない場所や気がつかないところもチェックしてくれそう。もし不具合があった場合は自分達で交渉するよりはスムーズに進みそうだから、数万円のお金を払ってもプロに同行してもらった方が安心だ。」
と考える事も間違っていません。

ただし、過剰な期待は禁物です。
マンションの内覧会時に確認する事は専有部がメインです。建物のスケルトン(構造体等)の検査は基本的には行いません。
もちろん専有部にも断熱や遮音等の機能に関する確認個所はある為、全く確認できないと言う事は無いのですが構造部まで確認する事は難しいと言えます。

今回の傾斜マンション問題ですが、デベロッパーが建て替え方針を早々に打ち出していますので住人の方とうまく折り合いがつけば良いですね。

ちなみに・・・傾斜マンション発覚後、マンション建築に携わっている建築士と話をする機会がありました。
この様な問題は、たまたま発覚しただけで他にも可能性があるそうです。仮に杭がしっかり支持基盤に届いていたとしても元々の地盤が緩い場合は傾く可能性があるようです。難しい問題ですね。


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