新築マンション内覧会の流れ

マンション内覧会
新築マンション内覧会。これは購入前に部屋の確認をする一大イベントです。
モデルルームやパンフレットを確認して購入を決めた人にとっては、完成したマンションを初めて見る機会となります。

マンション内覧会は残りの代金を支払う前に行う最終チェックです。内覧会で確認した状態で引き渡しを受けることを承認するという意味合いになります。

それでは全体の流れやチェックポイントを確認していきましょう。

 

内覧会当日の流れ
内覧会日時について売主、販売会社から連絡があります。一般的には週末に開催される事が多いようですが、売主によっては平日に開催される場合もあります。
平日開催の場合、仕事の関係上参加できなかったり、指定の日時の都合が悪い事もあるでしょう。その様な場合は担当者と相談して日時変更をお願いしましょう。
嫌がられる事もありますが、購入者はあくまでもあなた自身なので遠慮する必要はありません。時間が確保できる日に変更してもらいましょう。

当日の流れは下記の図を参考にして下さい。
内覧会当日流れ
服装は動きやすい格好が好ましいです。お子様を連れてゆくかどうかは判断に迷うところですが、ご自身で徹底的にチェックする事を目的とするならば連れてゆかないほうが無難です。
マンション内覧会同行サービス等を利用する場合は、重要な個所は業者も確認する為、お子様を連れて行っても特に問題はありません。

現地に到着したら、まず受付に立ち寄ります。後から遅れて家族や業者等が来場する場合はその旨も受付に伝えておきます。
受付では当日の流れや必要事項の説明、トイレの位置等を教えてくれます。大まかな所要時間等も説明されます。売主によっては内覧レディと呼ばれる説明担当者が用意されてるケースもあります。その場合は担当者から当日の流れの説明があります。

施工会社や売主担当者が部屋に同行して説明するケースもあります。同行が無い場合はチェックシート(指摘事項等の記入用紙)と指摘事項個所に貼り付ける紙テープや、筆記用具、室内用スリッパなどが渡されます。

よく聞く話で、室内チェック時間の制限(~60分まで等)の話をされる事がありますが、あまり気にする必要はありません。極端に長い時間(5時間以上~)かかってしまうのは問題があるとしても2~3時間程度であれば十分に許容範囲です。マンション内覧会同行サービスを利用する場合でも2時間程度はかかる場合があります。傾向としてはプロの同行業者がいる場合は室内チェック時間が長くなる傾向があります。

 

住戸内へ入室
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住戸内に施工会社や売主担当者、内覧レディ等が同行してくれる場合、入室後、まず設備等の説明があります。例えば、キッチンの浄水器の説明やインターホン、ホームセキュリティ等の説明です。入居時に受け取れる取扱説明書にも記載されていますが、分からないところはその際に質問するようにしましょう。

同行者がいない場合は、入室後全ての確認を自分で行う事になりますので、どんどん確認を進めてゆきましょう。指摘事項の記入やテープ貼り等も自身で行う事になります。
ポイントは一部屋毎に順番に見てゆく事です。新築マンションで気持ちが浮足立ってしまいあれもこれもと確認したくなる気持ちは分かりますが、それでは時間がいくらあっても足りません。慌てず冷静な目で確認しましょう。

 

床のチェック
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床で確認したい項目は床鳴り、傾き、ヘコミ、キズ、汚れなどです。
へこみ、傷、汚れは目視できるか所なので目で見てチェックしましょう。

床鳴りのチェックについてですが、部屋の端から端までを適度な間隔で体重をかけて踏んでゆきます。その際に何か違和感がある場合はテープをはり、チェックシートに記載します。担当者が同行している場合は一緒に確認してもらいます。

次に床の傾き確認です。ビー玉やパチンコ玉を床に置いて確認するように指導している書籍やウェブサイトがありますが、あまり意味がありません。マンションはそれぞれがオーダーメードです。その為一定の施工誤差が生じます。一般的な基準としては3/1000の勾配となっており、1mあたり3mmの高低差に関しては許容範囲としている分譲会社や施工会社が多いようです。しかし、パチンコ玉やビー玉はこの範囲内でも転がってしまう為、余計に不安を感じるだけなのでお勧めはしません。

床の傾きを図りたい場合は水平器を利用するのが簡単です。正確な傾き判断は難しいのですが、簡易的に図る分には十分対応できます。高額な物はいらず1,000~2,000円程度のものがホームセンターやネットで販売されていますので参考にしてください。

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家具などの設置を予定している場所の床の傾きをチェックします。理想をいえば部屋中全ての個所で水平を図る事が望ましいのですが、専用の機械がないと難しく手間もかかる為現実的ではありません。内覧会での水平確認は実用上支障がないかどうかの確認であると割り切りましょう。

特に背の高い棚やテーブルなどの設置を予定していて、ガタつくと生活上支障をきたす様な個所に関しては確認しましょう。ただ、逆にいえば全てを確認する必要はないと言えます。
もし、どうしても心配なら内覧会同行業者等に依頼し、レーザーなどを利用して床レベルを正確に計測してもらうのがよいかもしれません。

ヘコミやキズ、汚れについてですが、これは個人的な感覚によって大きく左右される項目です。購入者によっては床や壁をなめまわす様に確認して、目視で確認できない項目でも触って違和感があれば指摘するという方もいます。
しかし入居して生活が始まればキズは必ず付いてしまう為、すぐに気がつく様なキズ・汚れ以外はあまり神経質にならない方がよいでしょう。

 

壁・天井のチェック
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壁と天井のチェックも水平器を利用します。施工誤差に関しても概ね床と考えかたは同じです。傷汚れに関しても床チェックと同様です。
よく指摘事項として上がるのが、壁紙の継ぎ目部分や天井の角の仕上げ具合。明らかに施工が雑であったり、浮いていたりする場合は指摘しましょう。

 

建具のチェック
shutterstock_2795967建具(たてぐ)とは、建築物の開口部に設けられる開閉機能を持つ仕切りの事を言います。おもに壁(外周壁や間仕切壁)の開口部に取り付けられて扉や窓として用いられることが多い。マンションの場合は扉や窓、障子やふすまの事を指します。

マンション内覧会では、はじめに室内の建具の確認をしましょう。ほとんどの場合、建具は工場で生産されて現場に納品されます。その為、比較的製品精度もよく品質のばらつきもあまりありません。
しかし、枠の部分は現場で施工する為、どうしてもばらつきや施工誤差が発生します。建具は「枠」に取り付ける事になるので枠の部分をチェックする事になります。
枠がゆがんでいるとドアの開閉がスムーズにできなかったり、開け閉めの際にすれてしまう個所が出てきたりします。

この様な動作不良を確認する為に、全ての建具で何度か開閉を行いましょう。違和感がないか、不自然な音がしないか等を確認します。スムーズに開閉できない建具がある場合は調整を依頼します。扉や取り付け方法による不具合ならば調整のみで修復できる事もおありますが、枠のゆがみが原因の場合、大掛かりな修復になる場合もあります。

また、建具は天然素材の物や化学系素材の物等様々な製品がある為、その場で修復方法の判断ができない場合もあります。その際は施工会社や売主と相談して修復方法を決定します。

また、サッシやガラスも建具の一種です。ガラスのキズが目立つ場合は指摘しましょう。サッシを丸ごと交換する例も少なくありません。

 

収納部のチェック
shutterstock_11522545収納部といっても様々なタイプのものが考えられます。例えばウォークインクローゼット。これは人が入ることを想定した構造になっています。その他には居室の収納や洗面室、トイレの収納といったものがあげられます。

収納部に関してはガタつきや固定等がしっかりされているかどうかの確認を行ってください。
ウォークインクローゼット等の大きな収納は、建具を含めその他居室と同じ要領でチェックしましょう。通常は光が届きにくい個所となりますので懐中電灯等を持って行く事をお勧めします。

 

キッチンのチェック
shutterstock_13077868キッチンスペースのチェックは居室と同じです。
キッチンのチェックポイントとしては、天板とタイル等の取り合い部分のシーリング処理がしっかりされているかどうかを確認しましょう。要するに隙間がないかどうかという事です。
次に天板の端を手で持ち上げ、天板と下台がしっかり固定されているかを確認します。もしも固定されていないようであれば指摘しましょう。

注意事項としてはキッチン天板が天然石の場合。天然石はそれによって模様が異なります。同じ石だとしても切断面によって色味が違ったり、光の当たり方によって見え方が異なるケースも多々あります。
その際に、模様が気に入らず交換を申し入れる方がいますが交換したからと言って必ずしも期待通りの仕上がりになるとは限りません。あくまでも天然石であると言う事を念頭においてチェックしましょう。

キッチンは確認事項が沢山ありますが、実際に水を流して確認しましょう。勢いよく水を流した状態で急に水を止めてみます。これを数回繰り返します。その際に大きな音がなる場合「ウォーターハンマー現象」が起こっている可能性があります。またキッチン下も確認し水漏れがないかどうかをチェックしましょう。

ただ、売主によっては、内覧会当日に水を流すことを禁止しているところがあります。ですからチェックができないこともあり得ます。しかしこれでは本来の目的からそれてしまう為、前もって担当者に確認してお願いしましょう。よほどの理由がない限りは断ってこれないはずです。

 

洗面化粧室のチェック
shutterstock_6870157洗面化粧室はキッチンと同じようにシーリング等のチェックをしましょう。隙間がちゃんと処理されているかどうかの確認です。

まず化粧台の鏡についてみてみましょう。鏡が扉形式になっていて裏側が収納スペースになっている場合、扉の開閉時に壁面に取り付けられたタオル掛けなどにあたらないかどうかを確認します。またタオルかけがぐらつかないかどうかも確認しましょう。
その他は、鏡の表面のキズや欠けなども忘れずにチェックしておくとよいでしょう。洗面ボウルは、もし水が流せるようであれば水をためて動作確認をしてみましょう。

多くのマンションでは洗面室に洗濯パン(洗濯機の設置場所)が設置されています。床に固定されているかどうかの確認をします。

また、細かい話ですがトラップの水切れが起きている事があります。これは汚水管からの臭気を室内に持ち込まない為の仕組みなのですが、完成から時間の経過しているマンションや夏場の内覧会の場合、封水切れが起こっている場合があります。その際は施工会社の人にお願いして水を差してもらうようにしましょう。

 

浴槽のチェック
shutterstock_697151浴室内には様々な付属品があります。取り付けられているのもの固定がしっかりされているかどうかを確認しましょう。具体的には手すり、鏡、湯沸し器のリモコン、タオル掛け、ハンドシャワーフック等です。あわせて浴槽本体のガタつきも確認してください。

浴室リモコンを操作して作動確認もできればなお安心です。

 

トイレのチェック
shutterstock_11522545トイレの内部にも、つり戸棚やペーパーホルダー等の様々な設備や棚が設置されています。
トイレで用を足す一連の動作を考え、全体的にしっかりと固定されているか確認しましょう。またトイレは施工中に職人等が利用する事は無い為新品が設置されています。
使用した跡があるようであれば確認してもらいましょう。トイレスペースは限られた空間なのでレイアウトはどうしても制限があります。

 

玄関のチェック
shutterstock_2795967玄関ではドア・床・上り框(あがりかまち)・靴箱・手すりなどをチェックします。
玄関の床には天然石や陶磁器などのタイルが貼られています。貼られているタイルとタイルに段差がないことや、タイルに欠けやひび割れがないことなどを確認しましょう。

ただし、キッチンの際にも説明しましたが、天然石などを採用している場合、細かいひび割れや模様があることもあります。施工会社はできるだけ目立ちにくい位置に配置される様に施工するのが一般的ですが、これも感覚の問題です。場合によっては譲歩が必要なこともありますが、あまり気になるようなら施工会社などの担当者に相談してみるとよいでしょう。

注意が必要なのは玄関タイル等の張り直しの場合、施工前の状態よりも施工後の状態の見栄えが悪くなる事があります。すでに完成した物を壊してから再度修復する為、その様な事が起こりがちです。もし修正を依頼する場合はそのリスクも十分に考慮しましょう。

最後に玄関ドアの確認です。具体的なチェック方法は建具と同じで問題ないでしょう。
ポイントとしては玄関ドアの開閉速度です。開け閉めをしてみて違和感があるようであれば調整してもらいましょう。特にその様なドアに慣れていないお子様やご高齢の方がいる場合は閉まる速度を少し遅くする等の配慮をしてもよいかもしれません。こちらは容易に調整可能です。施工者が同行している場合その場で調整してくれる事もあります。

 

バルコニーのチェック
ルーフバルコニー
バルコニーは専用使用部分という扱いで他の人は出入りしないことになっているため、内覧会時に確認する範囲だと考えておきましょう。マンションのバルコニーは専有部分ではなく、共用部分です。

チェックする項目は、床の仕上や物干し金物、避難ハッチ、手すりなどです。バルコニー床は「長尺シート」と呼ばれる滑り止めシートが貼られています。そのシートが剥がれていないかを確認しましょう。特に避難ハッチの周りなどは施工が雑な事もある為注意が必要です。
その他に関してはしっかりと固定されているか確認してく下さい。たまにバルコニーの手すりがぐらついている事があります。命にかかわる所なのでしっかりとチェックしましょう。

 

電気設備のチェック
shutterstock_755676分電盤の位置、動作、コンセントの位置や照明、スイッチの位置、動作、照明器具を取り付けるシーリングの位置、インターホン動作などのチェック方法です。

分電盤の位置は停電時等に必要になる為必ず確認しましょう。カバーの開閉はスムーズかどうか、漏電ブレーカーは正常に作動するかどうか等の確認を行います。

またコンセントの位置や数もこのタイミングで確認を行います。
照明器具のスイッチ位置やシーリング(照明取り付け場所)等の確認も行います。可能であれば仮設照明等で点灯するかどうかをチェックしたいところです。

 

空調設備のチェック
shutterstock_3207565マンションの場合、空調設備のチェックはエアコン設備に対して重要な意味を持ってきます。
室内機や室外機の設置場所等について見てゆきましょう。

まず、エアコン配管用のスリーブ(穴)が図面に示されているとおりに開けられているかを確認しましょう。この穴が無いとエアコンが設置できません。エアコンスリーブにはキャップが付けられているのですぐに分かります。キャップを外して確認してみましょう。断熱材がはみ出している等の問題がある場合は指摘事項としてあげ、直してもらいます。
バルコニーや廊下に面してない部屋の場合、空調用の管が設置されているかどうかを確認しておくと後々エアコンを設置する際に迷わなくて済みます。

室外機の設置場所は、バルコニーや廊下などいくつか考えられますが部屋数と同じ数だけ設置場所が確保できるかどうかも重要なポイントです。複数台のエアコンで室外機を共有する事を想定して設計されているケースもある為要注意です。

現在使用しているエアコンを新居でも使いたいと考えている方は多いと思いますが、取り付け位置によってはかなり特殊な工法が必要な場合があります。現在使用している寸法等を控えてゆき内覧会時に施工担当者に確認しましょう。エアコンの設置方法に関しては内覧会でも質問が多い項目です。その為、会社によっては前もってエアコンの設置方法を書面にて準備しているところもあります。
その様な資料がある場合は、新しくエアコンを購入する場合に参考にするとよいでしょう。

 

換気設備のチェック
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新築マンションでは24時間換気システムは建築基準法の改正によって必須の設備となりました。
換気システムは換気量が定められていますが、内覧会でその能力を計測する事はできません。その為、システム自体が稼働しているかどうかを確認する事になります。
同時に、給気口の開閉がスムースにできるかも確認しておくと安心です。浴室の換気乾燥機は、24時間換気システムの本体と兼用になっていることがほとんどなので、チェックするときは24時間換気システムを一旦止めてから、換気のスイッチを入れるようにしてください。

24時間換気を作動させて窓を閉めてみましょう。そして玄関ドアの開閉を確認します。この換気システムは室内の空気を外部に排出する仕組みの為ドアが開きにくくなります。通常は子供でも開けられる程度の負圧なのですが、場合によってはかなりの力を要する事があります。こちらもしっかりと確認しましょう。

 

図面との整合性チェック
shutterstock_2777588居室や設備についてチェックはおおよそ完了です。最後に、住戸全体が図面と相違がないかをチェックしましょう。

主な項目は、ドアの開閉方向、部屋の入口の位置、図面に記載されていない梁や柱の出っ張り等です。
図面と違うところがないか確認してください。もし違うところがあり、それが購入者にとって不利な内容であれば必ず指摘するようにしましょう。

 

内覧会が終わったら
shutterstock_3079261マンション内覧会が終わると指摘した内容の確認をする事になります。施工者もしくは売主と一緒に1項目ずつ確認しながら、どのように修復するかについても相談しましょう。
すべての指摘事項について確認が終わったら、マンション内覧会の終了確認となるサインをします。会社によってはこのサインが承諾のサインとなる場合もあります。その為、修復事項が残っている場合は再度、確認会でサインをする場合もあります。

指摘が多岐にわたる場合、改めて日時を設定し指摘事項が修復されたかを確認する確認会(再内覧会)というものが設定されます。その際は指摘箇所の手直し確認が主な内容となる為、初回内覧会ほどは時間を要しません。
ちなみに、確認会では「言った、言わない」といった内容でもめる事があります。その様な事を防ぐ為にも主だった指摘事項は写真に収めておいた方がよいでしょう。これは施工会社や売主との良好な関係を保つ為にも有効です。

 

不具合が多々あった場合はどうすればよいか
人生で一番大きい買い物をしたにもか変わらず不具合があったとしたら、怒りたくなる気持ちはよくわかります。しかしあまり感情的になってもよい事はありません。

ここでは冷静に施工会社や売主と協議しましょう。入居後も長いお付き合いが続く事を考えて穏やかに対応します。悪意があって不具合を出している施工会社や売主はいません。ですからお互いに歩み寄れるところは歩み寄って最善の解決策を目指すのが内覧会成功のコツです。


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